樹脂固化薄片作成手順

多孔質で軟弱な試料、未固結試料など、樹脂固化を行ってから薄片作成を行います。

その手順を写真で簡単に紹介します。

1、適当な試料が無かったので、河川敷の砂利でスタート
2、試料を乾燥させたら、樹脂固化に使う容器に入れます。
これは100均で売っていたおじいちゃんのお薬箱。
普通薄片のサイズにピッタリ。
3、お薬箱に試料を適度に詰めたら、樹脂を流し込みます。
4、樹脂を流し込んだら、混ぜたりトントンしたり、気泡を抜きます。
樹脂は透明度、切削性が高いデブコンETを基本的に使っています。
5、固まるまで半日~1日かかります。
6、叩いたり、押したり引いたりして取り出します。
煮凝りのようですが、カッチカチです。
7、一番底の部分はすべて樹脂の面になっていますので、
薄く切って岩石試料部分を露出させます。
8、ガラス板の上で研磨します。3000番まで番手を細かくし、平らに仕上げます。
9、平らに磨いて乾燥させたら、スライドガラスを貼り付けます。
貼り付けにもデブコンETを用いることが多いです。
10、岩石カッターで薄く2次切断し、適度な厚さに研磨します。
目安は0.03mm、といっても見てもわかりませんので、
感覚を頼りに研磨し、たびたび顕微鏡で確認しながら調整します。
11、できた薄片の偏光顕微鏡写真。a,cが開放ニコル、b,dが直行ニコル。
カリ長石を主体に、石英、黒雲母が見られます。粒子の周りに付着した粘土鉱物が
しっかりと残り、細粒物の塊も構造を残したままです。